松田鍼灸院院長

院長略歴

洛南高校卒
摂南大学薬学部卒
有澤総合病院薬局勤務
近代漢方セミナー受講
明治東洋医学院専門学校鍼灸科卒
紀和病院(和歌山県橋本市)針灸科で研修
近畿中医学研究会入会
鍼灸接骨院、鍼灸院勤務
H7年 松田鍼灸院開業

鍼灸師
薬剤師
衛生検査技師
介護支援専門員
公益社団法人 京都府鍼灸師会 保険部副部長
               乙訓地区長
公益社団法人 日本鍼灸師会会員

趣味:釣り、スキー

鍼灸師を志すきっかけ

実験

大学(薬学部)4回生の夏休み、私は大学院に進学する予定で研究室にて『イボタノキ』という薬用植物の成分抽出に励んでいました。
以前より漢方薬に興味があり、4回生の配属先として生薬学研究室を選んだのです。
大学では生薬についての授業はありましたが、漢方薬など漢方医学的な知識を習得できる場は少なく、薬剤師国家試験も含め西洋薬一辺倒でした。
そんな折、研究室の先生より、大阪で漢方薬局を経営され、それに加え鍼灸師のライセンスもお持ちという方を紹介して頂きました。
その方に東洋医学のお話を伺ううちに、鍼灸よる治療に大きな可能性を感じ、進路が大きく変わる事となりました。

薬剤師としての経験

薬局


鍼灸学校が昼からという事もあり、枚方市の有澤総合病院で主に午前中の調剤をしていました。
枚方市では4つの大きな病院が週末の小児科を持ち回りで24時間担当しており、私は月に1~2回、泊まり込みの長時間勤務をしていました。
こちらの病院は、外来・入院は勿論人工透析の設備もあり、扱う薬の種類も多く、西洋医学や漢方薬の処方に関し知識と経験を積むことが出来ました。

中医学研修

脈診

紀和病院針灸科での研修は給料・交通費なしという厳しい条件でしたが内容の濃い時間を過ごさせて頂きました。
ご指導頂いたのは木村律先生です。
その頃、私を含め5人が先生のもとで研修に励んでおりました。
中医学では当たり前に出てくる補瀉(足りないものを補う・余っているものを減らす)を手法(様々な鍼の刺し方、抜き方、動かし方)を使うことによりツボを操り治療する方法など、中医学鍼灸をご指導頂きました。
京都から電車で片道約3時間掛かりましたがその車中、木村先生から中国語の専門書が読める様にと毎朝講義を受けました。
同時に、近畿中医学研究会で中医師の邵輝先生との出会いもありました。
こちらの研究会では、毎月多くの患者さんご協力のもと、手首の脈と舌の状態からその病態を把握するという実践的な勉強を行っていました。
また大阪の四ツ橋でも邵輝先生を講師とする勉強会があり、こちらにも参加しておりました。
木村先生、邵輝先生共に大変お世話になりました。
『著書:針灸臨床治療法集(木村律・邵輝 訳編)たにぐち書店』参考まで
現在、木村先生は亡くなられ長く続いた研究会は休止となっていますが又、活動出来ればと考えています。