中医学を取り入れた治療を行っています
当院では2千年以上の歴史を有し臨床経験に基づいた中国伝統医学である中医学を取り入れた治療を行っております。
中医学と言うと漢方薬(湯液)を連想される方のほうが多いと思いますが治療に対する考え方は全く同じものになります。
中医学では「弁証論治(べんしょうろんち)」と言う理論体系により、体を総合的に調べ証(しょう)というものをたて、それに合った治療をします。
例えば「かぜ」の時に葛根湯と良く耳にします。葛根湯は「かぜ」の初期「発熱、頭痛、首から背中にかけてのこわばり、寒気はするが汗は出ないなどの症状」に良く使われますが弁証論治で言うと風寒証『風邪(ふうじゃ)、寒邪(かんじゃ)が体の表面にとり付き、これから体内へ侵入して行こうとしている状態』になります。この風寒証を解表散寒(げひょうさんかん)、辛温解表(しんおんげひょう)、祛風散寒(きょふうさんかん)などで治療します。
体表の風邪、寒邪を葛根湯では辛く温める性質の薬で追い払い、鍼灸では”風池穴“”風門穴“など風邪に良く効くツボや温める効果の強いツボを使い追い払うことになります。よって漢方薬は鍼灸との相性は大変よく、服用されている方も安心して治療を受けて頂けます。
中医学では「同病異治、異病同治」を治療の特徴としています。これは同じ病気でも治療が異なることがあり又、異なる病気であっても治療が同じこと事があるという意味です。
この考え方では、病気の原因が何であるかによって治療法を選択します。
しかし、現在の西洋医学では、同じ病名であれば、大体同じ薬が使われます。つまり、対症療法で症状を鎮めるのです。
中医学では、その原因を細かく分類し、西洋医学とは異なった人間と自然界との関係を重視した分析を行います。
例えば、「かぜ」という病気は、寒からくる「かぜ」もあれば、熱からくる「かぜ」、湿からくる「かぜ」もあり症状は千差万別です。
原因がどこにあるのかその人の体質をも考慮して細かく原因を除去していくのが、中医学です。
だからこそ、おひとりおひとりに合わせたオーダーメードの治療が可能となるのです。
日本独特の鍼灸の知識・ノウハウに中医学を取り入れることで、一般的な鍼灸と比較してより即効性のある、効果的な鍼灸治療を行っているのが特徴です。
お身体の悩み是非一度ご相談下さい。
扶正祛邪(ふせいきょじゃ)
中医学では扶正祛邪(ふせいきょじゃ)も大切な治療の見方となります。
『正気を補い、邪気を取り除く』と言う意味です。
正気とは免疫力、自然治癒力など元気の源の事です。
邪気とは外界からのウイルス、細菌だけではなく暑さ、寒さ、湿気、怒り、悲しみ、疲労、酒、タバコなど様々な要因があります。
これは二つの治療法を示しており“邪気が去れば正気は自ら回復する。また正気が充ちていれば邪気は自ずと去って行く。
“未病治”という言葉があり「 病気になってから患者を治すのではなく病気になる前の人を治す」これこそが一番の名医であると言われます。
この様な考えから中医学は予防医学を一番大切にしています。
鍼灸専門の治療院
中国で発展してきたツボを刺激する治療法は、日本にも浸透しその存在を知らぬ人はいない程です。
このツボを刺激する事による治療を謳う治療院は多数存在しますが、中でも鍼灸による治療は、治療部位を直接的に刺激する方法であり、指圧やマッサージといった単に外部から刺激を与える方法より、効率的かつ症状の改善が見込める方法なのです。
近年、この鍼灸の特徴はWHO(世界保健機関)にも認められ、欧米諸国でも取り入れられています。
当院はこの鍼灸専門の治療院として、肩こり・腰痛・膝痛の緩和や疲労回復をはじめ、運動器系や神経系、婦人科系への働きかけまで、様々な分野の治療に携わっております。
開業より25年の施術実績
当院は平成7年の開業以来、25年以上の経験と、延べ50,000人以上の施術実績があります。
経験豊富な院長がマンツーマンで施術にあたります。